ヒトは酸素を使って全身でエネルギーを生み出して、生命活動を維持したり筋肉を動かして目的とする行動を実行したりしていますが、そのためには酸素を利用する必要があります。
酸素を全身に運ぶ役割を果たしているのが、血液中の赤血球に含まれる鉄とたんぱく質でできたヘモグロビンですが、ヘモグロビンのために鉄とたんぱく質だけを摂れば酸素がちゃんと全身に行き渡るかと言うと、そうではありません。
肉や魚などを食べて摂取したたんぱく質は、体内で消化されて一度アミノ酸という最小単位(部品)まで分解されます。
そして部品であるアミノ酸という形で全身をめぐり、必要とされる場所で必要とされる形に変化してタンパク質として合成されるためには、糖質が必要です。
なぜなら、糖質が体内に足りない状態になると筋肉やヘモグロビンを含む赤血球といったタンパク質を分解して、エネルギーを生み出そうとするからです(糖新生:とうしんせい)。
エネルギーを効率よく作り出すためには、ご飯やパンなどの糖質が適しています。
鉄分を体内に充足させるためには、適量の糖質が必要となるのです。
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