腕を挙げるときに、肋骨の下側を触りながら行ってみてください。
180°まで上がるまでに、肋骨が少し動くのを感じられると思います。
実は、腕を動かすときには肋骨の運動も関与しています。
例えば、腕を上にあげたり、後ろに引いたりするときには肋骨は拡がります。
逆に、腕を下に下げたり、前に伸ばしたりするときには肋骨は狭まります。
肋骨と肋骨の間には肋間筋(ろっかんきん)という筋肉があり、
これにより、肋骨はじゃばら状やアコーディオンのように拡がることができます。
肋骨は背骨とくっついており、背骨の動きと合わせて動きます。
背骨を横に曲げたり(側屈)捻ったり(回旋)と、背骨をダイナミックに動かす機会が
減ってしまうと、肋骨も動かなくなってしまい、結果、腕も上がりにくくなります。
背骨を動かして肋骨の柔軟性を保つことで、腕を大きく動かすことができるのです。
Comments