私たちの腸の中には、約100兆個の腸内細菌が生息していると言われています。
100兆個というと想像がしにくいのですが、ヒトの体は約40兆個の細胞でできていると言われていますので、とてつもなく膨大な数といえるでしょう。
ヒトとは別の生命体である細菌を、腸の中に100兆個も住まわせて「共生」しているのです。
そして、腸内細菌には身体にとって大事な役割を担っています。
そのひとつが、「ビタミンの合成」です。
ビタミンは身体の機能を保つために必要な栄養素で、基本的には食べ物によって必要量を摂る必要がありますが、体内で作られているものもあります。
例えば、筋肉や血液の材料となるたんぱく質を代謝するために必要な「ビタミンB6」。
お米や肉、野菜にもビタミンB6は含まれますが、腸内細菌もビタミンB6を作って体内に供給し、身体を作っているのです。
腸内細菌の中でも「善玉菌」と呼ばれる乳酸菌がビタミンの生成をしていますので、善玉菌を増やすことは筋肉を増やすことにつながります。
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